感作作用



感作(かんさ)とは

「免疫学的には生体に特定の抗原を与えて、それに対する反応を強め、アレルギーを起こしやすくすること」(広辞苑第六版)

 

体内にアレルギーを起こすもと〔抗原(こうげん)・アレルゲン〕が侵入して、再びその抗原に刺激されることに対して感じやすい状態にすること。感作が起きると、アレルギーが起こりやすくなります。

 

エッセンシャルオイル(精油)で考えると、使用したエッセンシャルオイルが抗原となり、再び同じエッセンシャルオイルを使用することで刺激になって感じやすくなり、アレルギーが起きやすくなります。

しかし、感作が起きても必ずアレルギーが発症するとは限りません。発症しないままでいることもあります。


感作作用をもつエッセンシャルオイル(精油)を

使用するときの注意

ティーツリーのエッセンシャルオイル(精油)は感作性がありませんが、香料を使用したティーツリーのオイル(アロマオイルなど)は、皮膚感作性が近年増えています。

 

皮膚感作性のあるエッセンシャルオイル(精油)を使用する場合は、継続的な使用はしないでください。

同じエッセンシャルオイルを継続して使い続けることで感作作用が起き、アレルギーを起こすことがあります。

継続して使いたい時は、1~2週間使った後、1~2週間休むという使い方をしてください。


皮膚感作性があるエッセンシャルオイル(精油)

ローズマリー・カンファー、ペパーミント、クローブ、ユーカリ・シトリオドラ、ユーカリ・グロブルス、フェンネル・スィート、レモングラス、レモンマートル、シナモン・リーフ、スペアミント、ジンジャーなどがあります。